プロの仕事に欠かせない「意識する」と「気づく」とは?

仕事をしている上でよくある悩みといえば、以下が多いのではないでしょうか。

・見落としが多い
・発想力が乏しい
・まわりへの気づかいができていない

これらは、すべて「気づき」が少ないために発生する問題です。
最初から得意な人や、苦手な人もいますが、本来は誰でも気づく力を持っています。

そこで、「気づき」を増やすにはどうすればよいか?を考えてみたいと思います。

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(1)「意識する」と「気づく」の違い
(2)「意識」があれば「気づく」ことができる
(3)「気づき」は「ひらめき」に変わる
(4)「気づく」人になるための方法とは
(5)プロとは仕事にひと手間かけられる人

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(1)「意識する」と「気づく」の違い

「意識する」ことと「気づく」こと、どちらも似たような言葉ですが、私たちは自然と使い分けています。

「意識する」とはどのような状態でしょうか。
よく使われるシーンとしては
・我が社は世界を意識した事業を展開していくぞ!
・目的意識をもって取り組もう

などでしょうか。

「世界を意識」とは、世界で通用するようなビジネスモデルはどういったことかを考え続けること、「目的意識」とは、目標を達成しようと自覚し続けること、となります。
どちらも「意識」とは、こころの中にある思いを一定に持ち続けること、として使用されています。

もう一方の「気づく」とはどのような状態でしょうか。
こちらもよく使われるシーンとしては
・通勤中、花壇に花が咲いていることに気づいた
・途中で友達がいなくなっていることに気づいた

などでしょうか。

こちらは自分の心が変化して、モノや人などを認識する、という共通点があります。
今まで認識していなかったことを認識できた心の変化が「気づき」と言えそうです。

(2)「意識」があれば「気づく」ことができる

上記をふまえて、よく例えられるのが以下のような問いです。

「今朝の通勤途中、スーツを着た人は何人いましたか?」

突然このように聞かれても、特に意識していないため、思い出せないのです。
逆に普段から周りの人をよく観察している場合は、気づくことができるかもしれませんし、「スーツを着た人が何人かはわからなかったけど、メガネをかけた人は〇〇人いたよ」と答えられるかもしれません。

(3)「気づき」は「ひらめき」に変わる

こういった日常の些細なことを含め、「問題を見つける」「解決策を見つける」というのも気づきの1つです。
・プロジェクトで難航している原因が明確になったとき
・エラーを解決する方法を思いついたとき
などです。

この場合、「プロジェクトが難航している原因を探す」「エラーを解決する方法を考える」よう意識を一定に持ち続けたために難題を解決できるひらめきに気づくことができます。

(4)「気づく」人になるための方法とは

【思考を持続させる】
「気づく」ために「意識をする」というのは、言い換えれば「思考し続ける」ことなので、かなり体力が必要です。ちょっと考えただけでは出ない答えが大半で、諦めて簡単な回答だけを求めたくなりますが、それはやがて自分の首を締めることになります。
すべてのことを深堀りする必要はなく、物事の優先順位から考えて必要なことだけまずは考えていく、ということも大事です。

【知識・経験を増やす】
仕事の新人とベテランには知識・経験量に違いがあります。経験で得た知恵により、気づけることが変わってしまうのは当然です。
例えば、データのバックアップに関しても、先方から「このボタン削除したけどやっぱり復活させて」と依頼がきたり、間違って上書き保存してしまったりなどの苦い失敗などがなければ、意識してバックアップを取ろう、という発想は生まれません。
今までの経験に従って行動を調節しているのです。知識がなければ、自分本意な行動をしがちになり、周りに迷惑をかけてしまいます。

【問題提起をする】
知識があっても、問題に気づくのは難しいことです。学校や仕事で学んだことも、関心がなければ問題に気づきません。
学校のテストでは問題も答えも決まっていて、学んだ記憶を思い出せれば正解を得られます。
しかし、現実の問題には正解がありませんし、問題すら提示してくれません。物事に関心を持ち問題提起をすることで思考力を高め、気づく回数を増やすことができます。

【解決志向になる】
気づいた問題は、そのまま放置していることに意味はありません。誰か、何かのせいしたいところをぐっとこらえ、限られた条件でどうやったらより良い状態に持っていけるか、解決へ向けて考えるようにします。

【考え続けること】
最初からスムーズに気づいたりひらめいたりすることは難しいかもしれません。常に考え続け、脳がふとリラックスした時にひらめきが生まれてくる経験をしている人はたくさんいます。つまり、意識して考え続けることで無意識下でも考えていくようになるのです。
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参考:「アイデアのつくり方」
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(5)プロとは仕事にひと手間かけられる人

「気づき」は行動の改善を促します。
例えば、「来客にお茶を出して」と言われてお茶を出す人。思考する人は「なぜそれをするのか」まで考え、お茶を出す理由を「お客様が快適に過ごしてもらえる状態にする」と気づき、空調やお客様の上着、荷物、雨の日であればタオルを差し出すなど、改善できることをたくさん発見できます。

プロの仕事とは、言われた事だけではなく、「相手を想ったひと手間」がかけられるかどうかが重要になってきます。もちろんそれはお客様だけではなく、一緒に仕事をする仲間に対しても気づかいができることで、お互い気持ちよい雰囲気でやっていけるのかな、と思います。